●伝統工芸士・三代目茂上豊
平成7年、二代目豊二郎の後継者として、茂上工芸の代表となる。
現代の居住空間を念頭に伝統の技を駆使して作る指物は、モダンかつ使い勝手が良いことで知られている。
指物業界や家具職人の垣根を越えた活動、新しいデザインや今までにない素材を積極的に取り入れる姿勢は、TASKや伝統工芸士会での受賞など、社会的に認められている。
●得意とする技法
『留型隠蟻組ほぞ(とめがたかくしありくみほぞ)』
二代目豊二郎から受け継いだ伝統的技法。
家具の組手が表面から見えないように、内部に組み接ぎを施す。非常に高度な技
で、家具製作(家具手加工作業)一級技能士でもできる者は多くない。国家的資
格である「日本の伝統工芸士」に認定されるためには、この技術に熟達していなければならない。